3月3日、晴れる屋にてとあるモダンの大会があった。
自分が出ていたわけではないのだが、トップ8のデッキリストに緑単ビートダウンが掲載されており、非常に印象的だったのでレシピを読んだ感想を書いていく。

デッキの無断転載がいいのかよくわからないし、デッキ使用者にも連絡を取っていないグレーな感じなので、詳細なレシピは書かない。デッキ名を書いてしまっている時点でアウトかもしれない。


①土地18枚
最初に目を引くのが土地構成……そう、18枚の森だ。
バーンとかスライとかと見紛うような男らしすぎる土地枚数。
絶対にマナフラッドするまいという鉄の意志を感じる。
逆にマナスクリューの危険性が考えられるが、樹上の村すら使わない全てアンタップインの構成と、後述するマナカーブがその心配を無用のものとしている。


②1マナが頂点の超前のめりマナカーブ
1マナ20枚、2マナ19枚、3マナ3枚という常軌を逸した構成。前項にて、バーンとかスライとか……と述べたが、考え方が完全にスライのそれである。
緑ストンピィの1マナには実験体と生皮収集者4枚ずつは必須で、そこに追加するとすれば墓地対策できるドライアドの闘士や、マナフラッドでも活躍できるケッシグをうろつくもの辺りが選択になるかと思っていたが、スカルガンの穴潜みは盲点だった。
そして厚く取られた2マナ域にも目を引かれる。絡み根の霊、毅然さの化身といった定番から始まり、新戦力の成長室の守護者、そしてカロニアの大牙獣やガラクの仲間まで採用されている。後半の2種は不躾ながら時代遅れだと思っていたが、まだまだ一線級であることを思い知らされるし、このマナカーブも彼らが活きている理由だと思われる。
デッキ製作者の深い研究と愛が感じられる。


③デッキ名
わっしょい [1]
( 感 )
① みこしなど、重いものを大勢でかつぐ時の掛け声。
② 大勢で押し合ったりする時の掛け声。
(引用:Weblio)

なるほど確かにわっしょい感に溢れたストンピィである。

デッキに名前を付けることで思い入れが強くなると自分は考えている。
この名前をつけた製作者はどのような考えを持っているかはわからないが、少なくとも自分はこのデッキ名に「ときめき」を覚えた。それだけは事実である。


④サイドボードに1枚入っている踏み荒らし
サイドボードに記載されているこのカードを見つけた時、「この人とは友達になれる」と意味もなく確信した。
18枚の土地からも自力で到達するのはほぼ不可能、相手の流刑への道や暗殺者の戦利品等で5マナに到達できたとしても、その場合は戦場は壊滅的と、通常の状況ではまともに使用することは能わないと考えられる。
強いて考えるならば、お互いクリーチャーを並べての睨み合い・長期戦になった際の最終兵器としての使用が考えられるだろうが、それも極稀な機会と言える。

それでも尚このカードを採用している理由は、ただただ「好きだから」以外ないのではないのだろうか。
この「愛」を込めた状態で結果を残したこのデッキと使用者、(同一かもしれないが)製作者には深く畏敬の念を抱かざるを得ない。


このリストを見たことで、自分も自分のデッキを使い続けていくことに強い勇気をもらうことができた。
自分のデッキも結果を残すことができるよう、精進していく。

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