モダン。それは、スタンダードに次いで人気のある(と思っていたけど最近レガシーに押されていると思わないでもない)フォーマットである。
とはいえ、スタンダードと比べると「敷居が高い」「お金がかかる」といったようなイメージがあり、敬遠しているプレイヤーが多いのも事実だと思っている。

しかし。しかしである。モダンでも、安くて(それなりに)勝てるデッキを作ることだって可能である。
あまりにもメタが多様な環境であるため、どんなデッキでもワンチャンあるのである。

そこで今回は、モダンで安価デッキを探せばまずコレ、とも言われる緑単ビートダウン、ストンピィを紹介したい。

ちなみにサイドボードは候補となるカードは挙げているが、明確な15枚は決めていない。
メタは刻々と変化するため、その時その時の時勢に合わせてサイドボードを選んでほしい。
決して、サイドボードまで考えるのが面倒だったわけではない。決して。

ついでに、このデッキにダングローブの長老は入っていない。
今回のデッキはあまり土地を並べないコンセプトのため、合わなかったのである。残念。
さらに、すべてのカードを300円以下で構築するというルールを設けたところ、その金額もオーバーしていた。残念。

《カード名》の後ろに続く()内の数字は2016年8月19日現在の、Wisdom Guild調べによる最安値である。



~メイン~

-土地(21)-
19 《森》(10)
2 《樹上の村》(100)

-クリーチャー(26)-
4 《実験体》(80)
3 《ドライアドの闘士》(25)
1 《ケッシグをうろつくもの》(10)
4 《絡み根の霊》(80)
4 《毅然さの化身》(50)
4 《カロニアの大牙獣》(25)
4 《皮背のベイロス》(130)
2 《自然の伝令、イェヴァ》(15)

-その他呪文(13)-
4 《怨恨》(80)
4 《ハイドラの血》(9)
4 《巨森の蔦》(70)
1 《踏み荒らし》(10)

~サイド~
《再利用の賢者》(50)
《霊気のほころび》(10)
《忍び寄る腐食》(180)
《ハリケーン》(20)
《突風線》(32)
《漸増爆弾》(150)
《四肢切断》(240)
《空殴り》(45)


テンプレすぎるレシピですね。はい。
いやね、それを改めて価格を出して紹介するのが大切なんですよ。評価して。

そんなこんなで、メインの総額4321円。安くね?
ブックオフの中古本が1冊100円として、からくりサーカス全43巻とほぼ同じ。べろべろばあは号泣した。


以下個別解説。

《森》
最強の土地。好きな絵柄を選ぼう。
まとめて買いたいときは、ショップでお得な20枚セットとかがあるのでおすすめ。

《樹上の村》
2マナで3/3トランプルになるミシュラランド。
枚数は適当。タップインが気になるなら別に無くてもいい。

《実験体》
1/1進化。
このデッキなら3/3ぐらいなら安定してなれる。
再生の使いどころをよく考えたい。

《ドライアドの闘士》
2/1とスペルの墓地落ち対策。
メインから瞬唱の魔道士とか未練ある魂をメタれるのはいい感じ。

《ケッシグをうろつくもの》
2/1と5マナで変身。
マナフラッドでもうれしい。ドライアドの闘士との枚数バランスはお好みで。

《絡み根の霊》
2/1で速攻と不死。
モダンでストンピィやるならこれは必須。あと怨恨。
もののけ姫にこんな顔のやついた気がする。

《毅然さの化身》
3/2到達トランプルと追加で+1/+1カウンターが乗る能力。
ガラクの仲間がすごく強くなった。時代か。
スピリットトークン相手だと、到達もうれしい。

《カロニアの大牙獣》
3/3バニラ。
2マナでこれはさすが緑。でも稲妻圏内なのは気になる。

《皮背のベイロス》
4/5バニラ。
力こそパワー。トリプルシンボルで信心も一気に稼げる。
怨恨を貼れば5/5のアンコウだって相打ち上等。

《自然の伝令、イェヴァ》
4/4瞬速。自分の緑のクリーチャー全員が瞬速タイミングで唱えられる。
スロットが余ったので適当に突っ込んだ枠。
コントロール相手に有利に動ける。
稲妻を耐えるタフネスも魅力。

《怨恨》
+2/+0修整にトランプル付与のオーラ。さらにエターナルエンチャント。
文字に起こすとやっぱりぶっ壊れてるな。
片っ端から貼り付けて殴りにいこうぜ。
対応して除去られるのには気を付けたい。

《ハイドラの血》
生物一体に緑の信心分だけ+1/+1修整のインスタント。
打点を軽く5ぐらい上げてくれる。
やっぱり対応除去には注意ですね。

《巨森の蔦》
生物一体が対戦相手の呪文・能力の対象になるのを防ぐインスタント。キッカーで+4/+4修整も。
相手の除去から守る。
被覆じゃないので自分の呪文は効くのが嬉しい。
呪禁じゃないので相手の生物に撃てば相手の呪文を邪魔できるのも嬉しい。

《踏み荒らし》
自軍全体に+3/+3修整とトランプル付与。
スロット1枚余ったんでいれちゃった。
やっぱり必殺技というか、ロマン砲って必要だと思うんです。


~サイド~
《再利用の賢者》
2/1、CIPでアーティファクトかエンチャント破壊。
CIPは強制ではないので自分の怨恨を割る心配はない。
ナイスサイド要員ではあるのだが、3マナのソーサリータイミングでは不安になるときもある。

《霊気のほころび》
アーティファクトかエンチャントをオーナーのライブラリーに押し込んでシャッフルするインスタント。
追放除去みたいな感じ。
最大の強みはワームとぐろエンジンとかいう無色タイタン対策。
再利用の賢者と選択かと。
同型で幻触落としってのもあります。

《忍び寄る腐食》
全てのアーティファクト破壊のソーサリー。
親和対策。とはいえ、マナ加速のないこのデッキで間に合うのかは知らん。

《ハリケーン》
全てのプレイヤーと飛行もちにX点ダメージのソーサリー。
飛行対策。
ライフの勝ってる場面では、プレイヤーへのX火力になるのも魅力。
ただX=5とかで撃つのは厳しい。

《突風線》
緑1マナ重くなった代わりにインスタントになったハリケーン。
重くなったことよりインスタントになったことの方がいいことも多い。
親和相手に意外と有効かもしれんね。

《漸増爆弾》
タップで蓄積カウンターを貯め、生け贄に捧げることでカウンターの数に等しいCMCのパーマネントを破壊。
除去が弱いデッキに貴重な全体除去枠。
トークン一掃したりマーフォーク一掃したり。間に合うのかは知らん。

《四肢切断》
1マナ+4点ライフで生物一体に-5/-5修整。
貴重な除去枠。
再録のおかげ?でギリギリ300円以内。

《空殴り》
2/2瞬速、プロテクション青で到達。打ち消されない。
デルバー絶対殺すマンとして刷ったのかもしれないけど、いかんせんスタン登場が遅すぎた。
青系デッキ相手にはいい仕事する。



一通り紹介したが、300円以上のものを購入する決心がついた場合には何を買えばいいかも紹介したい。

《漁る軟泥》(890)
2/2、墓地のカードを追放する起動型能力持ち。
メインから入れられる墓地対策。
まずはこれを手に入れたい。
ドレッジも流行っている昨今ではなおさらである。

《集合した中隊》(1590)
ライブラリートップ6枚から3マナ以下の生物2体を直接戦場に出すインスタント。
書いてあることおかしい。
値段は張るが、コントロール耐性がぐっと上がる。
イェヴァと交換して採用したい。

《ダングローブの長老》(400)
自分のコントロールする森に等しいパワー/タフネス。呪禁。
あまり土地が並ばないけど、1~2枚ぐらいサイドにいるといいかも。
結局提案しちゃうのかよ。単純に使ってほしいだけ。

《台所の嫌がらせ屋》(1140)
3/2CIPで2点回復。頑強も持ってる。
バーンとか速攻ビート対策。
Wikiに「ゴキブリとも呼ばれる」って書いてあるし、そのあだ名も納得なんだけど、実際に呼ばれてるところを聞いたことない。
公共の場所なんだし当たり前か。

《強情なベイロス》(486)
4/4でCIP4点回復と手札破壊対策。
バーンとかBG系相手に入れると地味に役立つ。



とりあえず勢いのままに紹介してみた。
少しでもモダン参入の手助けになればいいと思う。
そして広めたい緑単の輪。

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