踏み荒らし。クリーチャー以外の呪文が得意ではない緑にとって、必殺技といってもいいソーサリーである。

トリプルシンボルの5マナというのは決して軽くはないが、全体に+3/+3修整、そしてトランプルを付与するという豪快な効果に魅了されたものは多く、現役美少女JKプレイヤーである追葉蘭も愛用している。
そして私にとっても最も好きなソーサリー呪文であり、モダンでの本命デッキである緑単ストンピィにも必殺技として1枚採用している。決定率はあまり高くない。

そんな踏み荒らしは緑の全体強化系スペルの代表格として扱われており、様々な亜種が作られている。
中でも野生語りのガラクや背教の主導者、エズーリは構築でも一線級の実績を残している。


しかし、本家踏み荒らしは基本セット2012を最後にスタンダード環境から姿を消してしまう。
どうやらアンコモンにしてはリミテッドでの影響が大きすぎるというのが理由の一端らしい。
だったらレアに格上げしてもいいから!というと「貴重なレア枠をそんなカードで潰すな!」と怒られそうだが、どうせカスレア枠はいつもあるんだしスタンダードで踏み荒らしを使えるならそれぐらい構わないと思っている。割と本気で。
ていうか番外カードっていうリミテに関係ない収録枠できたんならそこに収録してくれよ

そして、スタン落ち以降に作られたのは全体強化はしても肝心のトランプルがなかったり、単体にしか効果が及ばなかったりなど、緑脳を満足させられるものとは言い難いものばかりであった。
一応、イニストラードにて情け知らずのガラクの変身後の姿であるヴェールの呪いのガラクの-3能力で全体強化とトランプル付与があるが、能力起動まで時間がかかる上、強化の修整値も不安定である。
タルキールの龍の玉座は問題外です


踏み荒らし欠乏症に苦しむ全世界10億人の緑使いの我慢が限界に達するかと思われたが、新たな亜種は現れた。奇しくも、最後のまともに使える類の亜種である情け知らずのガラクが登場した次元であるイニストラードで。

その名も、吠え群れの復活州民を滅ぼすものである。
自信がクリーチャーであり、しかも7/7速攻トランプルというハイスペック。
しかも、唱えた時の誘発型能力で、自軍全体に+2/+2修整とトランプル付与。唱えた時の誘発なので、自信に修整はかからないことを考慮しても、十二分に圧倒的な殺意である。
むしろ、通常の打消しでは全体強化能力は対処できないのはありがたいとも言える。

とはいえ何の弱点もないわけではなく、10マナという膨大なマナ・コストがネックとなる。
しかし、新能力の現出がその重さをカバーする。
現出を持つクリーチャーを唱える時にクリーチャーを生け贄に捧げることで、通常のコストより1マナ分安く唱えられるうえ、生け贄に捧げたクリーチャーの点数で数えたマナ・コスト分だけさらに安くなる。
現出コストで唱える場合には色マナが必要になるし、このクリーチャーの場合は緑のトリプルシンボルが必要なのだが、緑単で運用する分にはなんら問題ない。むしろ、本家踏み荒らしの色拘束を彷彿とさせて感動すら覚える。

こんなカードが登場しては、スタンでも緑単ストンピィを組まざるを得ない。
ダングローブの長老と肌変わりを並べて、何も考えずに踏み荒らしをぶっぱしてたあの頃の快感をもう一度味わいたい……!


現在、鋭意作成中。

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